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コラム

菅原のひとりごと

弊社代表・菅原による不定期連載。世の中の動向や日常の出来事を徒然語ります
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第10回

飲み会が続いた日曜日早朝、自宅から会社まで自転車で広瀬川沿を走りました。梅雨の晴れ間でたくさんの人が歩いたりサイクリングを楽しんでいます。普段は通勤路の広瀬橋と宮沢橋の間に小さな堰があり、野鳥や水鳥が生息しています。河岸から望遠レンズを向ける人たちや、立ち止まって見入る人が多いのに驚きました。周囲にビルやマンションが建ち並ぶ間を静かに流れる川、水鳥や野鳥の仕草も確かに絵になる風景です。実は夜中に自宅まで千鳥足?で歩くことがあるのですが朝のほうがよっぽど健康的ですね。春先ぎこちなく鳴いていた鶯もホーホケキョと流暢な音色を発していました。

場所には、そこに合った景観というのがありますよね。先月29日、地方で人材ビジネスを展開する4社の社員が集まって合同研修会が新潟県で行なわれました。妙高高原のとあるホテルに向かう道の至るところにテレビで見たことのある帽子のおばさん(耐震不足問題以降マスコミには顔を出さなくなった○×ホテルの女社長です。)の顔、顔、顔、看板やアーチ、送迎バス、極めつけはホテルの壁面でのお出迎えです。社長には失礼ですがカッコウの鳴く高原リゾートにはどうみても不釣合いで、まさに景観罪です。(笑)今でも雄大で閑静な自然よりもあの顔が脳裏に焼きついて離れません。

さて、6年ぶりに行われた合同研修ですが各社社員は大いに刺激を受けたようです。テーマ別分科会では大手媒体の攻勢への対抗策、地元企業の人材確保をどうサポートするかなど各社のアイディアが披露されました。研修後の懇親会やカラオケ、卓球大会も大いに盛り上がったようです。地域で頑張る仲間が全国にいることが何よりも力になります。RさんやMさんなど一部を除けば、人材ビジネスは吹けば飛ぶような小さな会社ばかりですが、大きな志を持って地域に根ざしています。翌日社長同士の懇親会では「毎年開催しながらこの輪を広げていこう」と約束してきました。

今月後半は世の中選挙一色になりそうです。年金問題や諸々の話題で関心が高そうですね。ところで、「KY」って知ってますか? 「空気(Kuuki) 読めない! (yomenai)」と言うらしいです。最近若者たちは場の読めない人をKY君と言うそうです。原爆投下を「しょうがない」と言った久間さんもそうですが、任命責任があるはずの首相もかなりのKY君ですね。(笑)一方の民主党小沢さん、「政治生活を賭ける」と言ってますが、情に訴えるだけでなくもう少し政策面を強調しないと本当に引退になっちゃいますよ。若者より空気を読もうとしていないのは我々の世代かもしれませんね。耳元で「KY」とささやかれないように注意しなくちゃ。(笑)

当社が毎年6月中旬実施している就職活動動向調査の集計が終了しました。この時期で内定率は7割近くまで上昇しています。20年近く前のバブル期でも記憶にない数字です。そんなに好景気を実感できるわけでもないのですが、新卒は人気があります。今回の調査で少し気になったのは、東北・北海道の学生の内定先に東京の企業が多いことです。しかも、大卒である「必然性」を疑うような会社名もちらほらあります。若い人の夢、憧れを誰も止めることは出来ません。むしろ大いに大海に出るべきと考えますが、成長した人材がサケのように戻ってこれる場所を創ることが行政や地元経営者の役割かもしれませんね。

(調査の詳細は後ほど送付させていただく別途資料をご参照ください。)

平成19年7月11日



プロフィール菅原 誠

株式会社エムジョイ代表取締役。
平成元年、地元テレビ局とタイアップした学生の就職支援イベント「探職フォーラム」が縁で脱サラ、独立。主に札幌・仙台を中心に学生と企業の求職・求人活動支援のコンサルティングを展開中。55歳。趣味は野球観戦、蘭、熱帯魚。