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コラム

菅原のひとりごと

弊社代表・菅原による不定期連載。世の中の動向や日常の出来事を徒然語ります
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第22回

8月23日夏休み最後の土曜日は、マンションの住民たちが手作りで続けている夏まつり大会の日です。朝5時ごろ目が覚めてカーテン越しに外を覗くと今にも泣き出しそうな低く重たい雲でした。パソコンを開いて天気図を見ると翌日はもっと厳しい予報です。「これは決行だな!」一人つぶやいて重い腰を上げました。8時過ぎ中庭公園に出るといつもの面々が集まっています。軍手、タオル、工具箱、互いに空を見上げながら言葉を飲み込んで作業に掛かります。舞台(やぐら)を作るグループは手際よく単管や部材を組んでいきます。テントを張るグループ、夜店の準備をするグループもそれぞれが役割をこなしていきます。公園の中央に舞台がようやく完成した昼ごろ、霧雨が舞い降り始めました。

25年以上前に大阪から赴任していたサラリーマンが音頭を取って始まった夏まつり、翌年一度雷雨で中断して以来、不思議と一度も中止はありません。今回も買い込んだ食材を返品するわけにも行かず、楽しみにしている子供たちも裏切れず、小雨?決行となりました。夕方になると音楽を聞きつけて住民や近隣の子供たちがたくさん集まり出しました。ビニールシートを屋根代わりの舞台ではマジックショーやヨサコイソーラン踊りが披露され傘の波が揺れました。雨足が強くなり、盆踊りは中止しましたが夜店も仕入れた食材分は何とか完売して町内会は赤字債権団体にならずに済みました。ギリギリの天気と手伝ってくれた皆さんに感謝の一日でした。

夏まつりの後片付けが済んだ夜、北京オリンピックも無事終了しました。近代オリンピックの創立者と言われるクーベルタンが「参加することに意義がある」という名言を残していますが、今回は開催できたことに大きな意義があったような気がします。本当に大丈夫?とハラハラしていたのは私だけじゃないでしょう。オリンピックは約2週間のスポーツ単体イベントですが2010年には半年間も続く経済文化交流の国際イベント上海万博が開催されます。かつて日本がそうであったように国際社会参画への大きな登龍門ですね。五輪はテレビ観戦でしたが万博はお金を貯めて是非行きたいと思っています。

競技観戦は時差がなくて良かったですね。内柴、ソフトボール決勝、陸上400リレーなど感動の場面をいくつか生放送で見ることが出来ました。野球は期待した分だけ落胆が大きかったですね。観ていてWBCの時に感じたパワーの差を思い出しました。韓国やキューバは米国流のベースボール、日本だけが野球(しかも室内)をしていたような気がします。その点、ソフトボールの金は価値がありますね。エース上野が400球以上を一人で投げ抜き、主将山田が相手エースのベストピッチを狙って叩く、まさに完勝でした。

個人的には国民栄誉賞は上野さんだと思います。こういう真のエースが最近日本にいなくなった気がします。歳のせいかなぁ、スポーツ界だけではなく、日本の屋台骨を一人で背負うような若く強いエースを待望してしまいます。女子サッカーも頑張りましたね。太陽も風もない人工芝の屋根付球場に慣れたプロ野球選手たちがやけにひ弱に見えました。

長らく無沙汰をしているうちに8月も終わりですね。残暑厳しき折、ご自愛ください。

追伸:いよいよふるさと就職応援ネットワークが9月から始動します。    詳細は次回に。
まずはご覧ください。 ふるさと就職応援ネットワーク ウェブサイト

平成20年8月29日



プロフィール菅原 誠

株式会社エムジョイ代表取締役。
平成元年、地元テレビ局とタイアップした学生の就職支援イベント「探職フォーラム」が縁で脱サラ、独立。主に札幌・仙台を中心に学生と企業の求職・求人活動支援のコンサルティングを展開中。55歳。趣味は野球観戦、蘭、熱帯魚。